お笑い芸人の間で使われる「マンキン」という言葉について、意味や由来について詳しく解説していきます。
なお、この記事で紹介する「マンキン」は業界用語であり、多額の金銭を意味する「万金(まんきん)」とは異なりますのでご注意ください。
マンキンとは?辞書にはない業界用語の意味と使い方
マンキンとは、全力でやること・本気で取り組むことを意味する業界用語です。
語源は後ほど詳しく説明しますが、「まるで漢方薬の万金丹(まんきんたん)を飲んでいるかのように全力でやる」といったニュアンスに由来する造語になります。
お笑い芸人の間では「物事に対して全力で取り組む」「ネタの途中で滑ったとしても、最後まで全力でやり切る」といった意味合いで使われています。
マンキンの使い方
全力で取り組むという意味を持つ「マンキン」という言葉ですが、具体的な使い方をいくつか紹介します。
- このネタ、マンキンでいってこいよ!(全力でいってこい!)
- 今日のライブ、マンキンすぎて最高!(本気度がすごくて最高!)
- この仕事、マンキンでやるしかないでしょ!(全力で取り組むしかない!)
このように物事に全力・真剣に取り組む姿勢や熱量をあらわす際に「マンキン」を使います。
主にお笑い芸人同士の会話で用いられますが、一般の方でも「今回の試験、マンキンで行くわ!」などと本気度を伝える表現として使用できますね。
「マンキン」という言葉を使うときの注意点としては、造語であるため分かる人にしか伝わらないということ(笑)
辞書に載っているような言葉ではないので、年配の人やお笑いに興味がない人に使用する際は注意した方がいいかも知れませんね。
マンキンの語源・由来は小藪千豊(お笑い芸人)

画像引用:吉本興業
「マンキン」という言葉はもともと、お笑い芸人の小藪千豊さんがつくった言葉といわれています。
小籔さん自身がラジオ番組の中で、「マンキンは自分が使い始めた言葉」だと発言する動画を発見しましたので紹介しますね。
伊勢国朝熊山(現在の三重県伊勢市)では「万金丹(まんきんたん)」という解毒作用や気付けに効果がある伝統的な漢方薬があり、「万金丹を飲んだかのように元気になる」という意味から、お笑い芸人の間で「マンキン」が浸透していったようです。
語源はファミコンゲーム「桃太郎伝説」の「まんきんたんの術」?
マンキンの語源は、小籔さんがやり込んでいたゲーム「桃太郎伝説」の「まんきんたんの術(ドラクエでベホマに相当する回復呪文)」であると、お笑いコンビ麒麟の川島明さんがコメントしています。
「これは、ひも解いたら『桃太郎伝説』っていうファミコンのカセットあったんですよ」と、その語源について話し始める。
「『桃鉄(桃太郎電鉄)』の前、ロールプレイングゲーム。桃太郎をドラゴンクエストに風にやった。その中で、自分のHPが1番回復する『まんきんたん』っていう呪文(術)がある。それを、我々の先輩・小籔(千豊)さんがめっちゃやり込んでた」
「銀座7丁目劇場ってあったでしょ? ロンドンブーツさんとか、ペナルティさんがいたんですけど、東京の芸人より大阪の芸人が結構チヤホヤされてた。そんな東京なのにアウェイだったペナルティーのワッキーさんが、めちゃくちゃ全力でコントやってた。それを見て小薮さんが『アイツ、まんきんたんやな』って言った。滑っても滑っても凹まない、『アイツ、まんきんたんやな』って」
「それを聞いた人がめっちゃ笑って、『たしかにまんきんたんやな』、『まんきんたん』が『マンキン』になった」
「あの言葉って、ワッキーさんが全力でボケてなかったらないんですよ」
引用:Livedoorニュース
滑っているのにも関わらず全力でボケ続けるペナルティーのワッキーさんに対して、小籔さんが「まんきんたんの術(回復呪文)が使えるのか?」という意味で「あいつまんきんたんやな」言い放ったとコメントしています。
さらに川島さんは、ワッキーが全力でボケてなかったら「マンキン」という言葉は生まれていないとも。
「まんきん」の語源に納得するとともに、ワッキーさんの芸人魂にクスッと笑ってしまうエピソードですよね(笑)
マンキンは業界用語であり方言・関西弁ではない
関西のお笑い芸人が「マンキン」という言葉をよく使うことから、「マンキン」は大阪便や方言だと勘違いしている人も少なくありません。
私は関西の芸人さんが好きでよく見るのですが、『マンキン』って未だにどういう意味か分かりません。
関西弁なのかなとは思うのですが…。どういう意味なのでしょうか?引用:Yahoo知恵袋
確かに関西の芸人さんがよく使っているイメージはありますが、ここまで解説してきた通り「マンキン」という言葉はお笑い芸人の間で生まれた造語です。
関西弁や方言ではないので頭に入れておきましょう。
まとめ
この記事では「マンキン」の意味や使い方、生まれた背景を解説してきました。
小藪千豊さんが使い始めた背景には、思わず笑ってしまいそうなエピソードがありました。
こういった造語の語源を知ると、「マンキン」など業界用語の理解も深まりますね。